横浜市民ギャラリーあざみ野では、視覚に障がいのある人とない人が、お話をしながら一緒に展覧会を楽しむ鑑賞会「アートなピクニック」を企画展ごとに開催しています。
今回は11月11日まで開催中の「ART×DANCE2012」展を鑑賞しました。
始まる前から参加者のみなさんは和やかな雰囲気。
自己紹介や展覧会の説明の後、3~4人のグループに分かれ展示室へ向かいました。
みなさん「早く展示が見たい!」というご様子。
「ART×DANCE2012」展は、写真・絵画・インスタレーション・ダンスなど、さまざまなジャンルを横断した展覧会となっています。
上の写真では、振付家・ダンサーの酒井幸菜さんによる《振付けのことば》をもとに、アーティストの佐々木愛さんが描いた絵を鑑賞中。《振付けのことば》を読みながら作品のイメージをふくらませます。
山下残さんの展示スペースには、薄暗い中に線路や小屋、さまざまな日用品などものがたくさん。
あんなものがある、こんなものあると転がっているものを観察すると、視覚障がい者の方にも雑然とした会場のイメージがよく伝わります。この日は山下さんのパフォーマンスは見られませんでしたが、山下さんが不在の展示室でパフォーマンスに思いを巡らせます。
また、亀井佑子さんの写真作品では、こんなふうに作品中の不思議なポーズを真似してみたり…。
体をつかって作品を感じてみます。
約1時間の鑑賞を終え、お互いの感想を共有しました。みなさんそれぞれお気に入りの作品が異なり、グループによる鑑賞の仕方の違いも発見!ほかの人がどんなふうに作品を楽しんだのか聞くこともこのアートなピクニックの楽しみです。
「ダンスの展示は最初は難しそうに思ったけれど、色々想像しながら見ると楽しく、世界が広がった。」「静かなモノから、動きがないのに動きを感じた。」といった感想が寄せられました。
次回のアートなピクニックは、2月の「あざみ野 フォト・アニュアル」で開催します。
皆さまのご参加をお待ちしております!