あざみ野カレッジ「学んで味わうTEA TIME 一枚の茶葉がカップに注がれるまで」を開催しました。

2月28日、あざみ野カレッジ
「学んで味わうTEA TIME 一枚の茶葉がカップに注がれるまで」を開催しました。
タイトルの通り、この日の話題は「お茶」。
世界中で愛される飲み物に詰まった物語と魅力を、
実際に中国茶・紅茶・日本茶各種を味わいながらを学びました。

講師は、『ヨコハマ TEA PORT TOWN 実行委員会』の立ち上げメンバー、
世界のお茶マイスター・深谷典子さんと、中国茶インストラクターの越智直子さん。
横浜からお茶文化を発信するイベントを2012年より始めた、
「お茶好きのプロ」のおふたりです。
この日はまず植物・嗜好品としてのお茶の歴史を学んだのち、
中国茶、紅茶、日本茶それぞれのお話をうかがっていきました。

 
味や香りが全く異なる中国茶・紅茶・日本茶も、
元をたどれば、同じ植物の葉に行き着きます。
原産地は諸説あるものの、アジアに茂っていたこの葉を最初に口にしたのは
今の中国に住む人々で、最初は薬草として使われていたそうです。
(今でもお茶を一「服」といいますが、これは薬を「服」用するという意味が由来だとか。)

講座中の会場のようす。参加者たちの手元にある蓋(ふた)付きの器は、急須にも茶杯(お茶を飲む茶碗)にもなる蓋椀(がいわん)という茶器。主に中国茶を飲む時に使われ、この日のウェルカムティーもこちらに注がれていました。

その後、葉を煮出したものが飲まれるようになったのも中国。
唐の時代にはさまざまな種類の淹れ方があって、指南書も生まれました。
現在飲まれている緑茶(中国緑茶)、青茶(烏龍茶など)、
中国紅茶、黒茶(プーアル茶など)、黄茶、白茶といった
バリエーション豊かな中国茶が生まれたのもお茶と過ごした長い歴史の賜物ですね。

越智さんの茶芸(お茶を美味しく淹れ、美しくみせる作法)もご披露いただきながら、
そんな中国茶の中から鉄観音茶(青茶)を全員で味わいました。


こちらは深谷さんによる中国茶の飲み方のデモンストレーション。手首を顔と反対側に突き出すように茶杯を持つのがポイント。この他にも色や香りなど、味覚以外の作法や楽しみ方があるのも、洗練されたお茶文化の証。

 
中国で生まれたお茶はやがて国際化の時代に入ります。
ヨーロッパでもお茶が好んで飲まれるようになり、たくさんの茶葉が船で運ばれました。
長い船旅で茶葉が完全発酵して生まれたのが紅茶。
紅茶はイギリスを中心に多くの人を熱狂させて現代に至ります。
アメリカの独立運動では、お茶に高い税金をかけられたことに端を発した、
有名な「ボストンtea party(茶会)事件」もお茶が身近なことを感じさせる出来事です。

そんな歴史的な物語も詰まった紅茶。改めてその味を楽しむべく、
今度は深谷さんが美味しい淹れ方を解説・実演してくれました。
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最後に紹介するのがお茶と日本の話。
日本でよく飲まれる「緑茶」と通常呼んでいるお茶も、
実は日本独自の製法で、お茶を摘んでから一度蒸して加熱するのが特徴です。
もちろんみなさんご存知の通り茶道など、豊かなお茶文化も生まれました。
そんな日本茶は産地の特色を味わうのも楽しみのひとつ。
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」という言葉を
講座では紹介していただきましたが、身近なお茶だけにその違いを確かめてみては?

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そして、当館のある横浜市も、お茶と深~い関係が。
鎖国が終わり日本の主要な輸出品のひとつになったのが、欧米での需要が続くお茶の葉。
そんな茶葉が開港したばかりの横浜から輸送されたのは言うまでもありませんが、
横浜山下町周辺には、輸出用の茶葉を加工する工場があり、
数千人もの工員が勤めていたということです。
「工員の多くを占める女性は過酷な労働に従事させられていたそうで、
そんな負のイメージもあってか、横浜のお茶工場のことはあまり知られてないのでは。」
と語る深谷さん。
もともとお茶のイベントを横浜で開こうと思いついたのも、
この横浜の隠れたエピソードを知ったことがきっかけだったそうです。

横浜から世界中の話まで、お茶をめぐる様々なことを学んだ今回の講座。
味や淹れ方はもちろん、そこから生まれた人々の豊かな営みも含めて、
深谷さんたちが「嗜好の芸術品」と呼ぶ飲み物の大きな魅力を感じた2時間でした。

 
《こぼれ話》
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この日はお茶を数種類味わいましたが、お茶をたくさん飲むときの注意をひとつ。お酒と同じように、お茶を飲み過ぎると「お茶酔い」することもあるそう。ぜひお茶菓子と一緒にお楽しみください。
また横浜で色々なお茶を楽しみたい方必見の素敵なお茶マップが、深谷さん・越智さんたちのグループのホームページに。どれもお墨付きの名店ばかりです。ついついつい飲み過ぎてお茶酔いしないようにご注意を。横浜お茶マップ

***
さて次回は新年度第一弾「デザインで伝える いきもの の世界」を、
5月30日(土)に開催します。
詳細・お申込みはコチラ

「消防訓練 親子のフリーゾーン」開催しました

通常の親子のフリーゾーンの様子
≪通常の親子のフリーゾーンの様子≫
今年度の「親子のフリーゾーン」年間参加者は9,471名。
毎回の人気ぶりは嬉しい反面、非常時の心配も。
そこで、今年度は毎年実施している消防訓練に合わせて、
3月17日に訓練参加を前提としたフリーゾーンを開催しました。

途中まではいつも通り絵の具や粘土、紙工作を親子で遊び、
11時頃から地震とそれに伴う火事を想定した避難を行いました。

今回の目的は、
非常時にも落ち着いて行動できるよう
保護者の方々にも避難経路を知っていただくことでした。
傾斜地に建つ当館は、3階のアトリエでも外はすぐそこです。
まずは、休憩スペースから外へ出て
3階休憩スペースから外の車道へ
≪3階休憩スペースから外の車道へ≫
ぐるりと外周を行き、正面入口まで避難しました。
正面入口にて無事に避難終了
≪正面入口にて無事に避難終了≫

小さな子どもたち(中にはきょうだい連れも)との避難は、
思っていたよりも時間がかかりました。
参加者は48名と、いつもの参加者よりずっと少数でしたが、
いつもの人数だったら・・・と想像していました。

今回の訓練を通して、
分かったことと想像の域を越えないことのどちらもありましたが
落ち着いて行動することはもちろん
靴を履いていることの大事さもわかりました。

これから夏にむけて、例年は裸足でのご利用が増えますが、
保護者の方々には、靴のままのご利用をお願いしたいと思います。
楽しく遊ぶことはもちろん、
非常時に備えたご協力も、どうぞよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、いつもより遊べる時間が少ない中、
訓練にご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました!

新年度「子どものためのプログラム」のご案内

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お待たせしました!
新年度「子どものためのプログラム」の準備ができました。
4月から来年3月まで、3階アトリエで開催する「子どものためのプログラム」と
「親子のフリーゾーン」をご案内しています。

「子どものためのプログラム」は、
自分の手や目、体全体をつかって伸びやかに活動することを通して
子どもたちの自立心と心身の健やかな成長を育むことを目的に開催しています。
造形活動を中心に、たっぷりの素材とゆったりとした時間の中で
「こんなことをしてみたい」と自己表現したくなる気持ちに
出会いに来ませんか?
描きつくることが苦手な子も得意な子も、
まずは楽しく出会うところからはじめましょう!

このチラシは館内はもちろん、市内公共施設にも配布予定です。
ぜひお手に取ってご覧ください。
同じ内容を当館HPでもご案内しています。
詳細はこちらから
子どものためのプログラム
親子のフリーゾーン

4月からひとつお兄さん、お姉さんになるみなさんに会えるのを
楽しみにしています!

2014年度「子どものためのプログラム」アーカイブはこちら

「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」 アーティストトーク後編

2月22日まで開催中のあざみ野フォト・アニュアル「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」。
2月15日にアーティストトーク「世界を見に行く 後編」を開催しました。
後編も定員の約3倍のご応募をいただき大盛況となりました。
(落選となってしまったみなさま、再度ごめんなさい!)

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展覧会初日に開催した前編では、石川さんの10代から20代の旅を振り返りましたが、
後編は30代の旅のお話です(石川さんは現在37歳)。

20代が水平方向の旅ならば、30代は垂直方向の旅がメイン。
石川さんは30代ではエベレスト、マナスル、ローツェ、マカルーの4つの8,000m峰に登頂されています。毎年通って濃縮された時間を過ごしているヒマラヤは、石川さんにとって学校のようなものだそう(今年6月からの標高世界第2位・K2登山でいったん卒業予定)。
まずはローツェとマカルーに登った際の映像を見ながらお話いただきました。

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最初は険しい山を間近に見て「登れないんじゃないか」と思うときも、何度も行き来しながら徐々に道を見つけていくのだそう。高度7,000mでの最初の一泊は、そこにいるだけで本当につらいというお話は、聞いているだけでも苦しくなってきます・・・。

垂直方向の旅であるヒマラヤ登山では、体を使い果たすような、自分の中身が入れ替わっているようなかんじがする、と石川さん。
そんな体験をしながらも、登ってみなければわからなかった風景がそこにはあって、やっぱり登ってよかったなと思うのだそうです。そうして撮影された写真だからこそ、見る人はグッとひきつけられるのでしょうね。

共に山を登るシェルパのことや、めったに外国人が来ない村では常に誰かがどこかから自分を見ている・・・といったエピソードも、石川さんらしく淡々としながらもユーモアのある語りで会場に笑いをさそいました。

ブータンのメラクでの映像より

ブータンのメラクでの映像

そのほか、ブータンの最奥の村・メラクの映像、
継続的に取り組んでいる「ARCHIPELAGO」シリーズ、
日本各地の仮面をつけた来訪神を追っている「異人」シリーズ、
最近の興味の対象であるサハリンなど北方のこと、などなど・・・。
写真や映像を見ながらご紹介いただきました。
いろんな角度から幅広い興味をもって、各地を訪ね歩いてきた様子が伝わってきました。

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最後は、前編のときは行えなかった質問コーナー。
会場からのたくさんの質問に、ひとつひとつ丁寧にこたえてくださいました。
石川さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

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そのほかのお知らせ・・・

展覧会会場で上映している、今回の展覧会のために撮影した石川さんのインタビュー映像を
ホームページにアップしました。
本展についての思いや、写真や旅についての考えなど、
石川さんのエッセンスを知ることができるお話を、約17分にわたって収録しています。
展覧会を見に来られない方、会場でゆっくり見られなかった方、視覚に障がいのある方・・・
みなさまぜひご覧ください!!(こちらからどうぞ)

また現在、外苑前のワタリウム美術館で、
石川さんと奈良美智さんの二人展「ここより北へ」が開催中です。
トークでも話に上がった北方地域をお二人が一緒に旅し撮影した作品のほか、
それぞれのルーツとなっている本や子どもの頃の写真なども展示されています。
5月10日までの会期ですので、ぜひこちらもチェックしてください。
詳細はワタリウム美術館HPで。

あざみ野フォト・アニュアル
「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」

平成26年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「旅をするまなざし」

2015年1月31日(土)~2月22日(日)
会期中無休
入場無料

あざみ野カレッジ「よみがえる! なつかしの歌声喫茶」を開催しました。

1月24日、あざみ野カレッジ「よみがえる! なつかしの歌声喫茶」を開催しました。
あざみ野カレッジの記念すべき第1回も飾った「歌声喫茶」が2015年も「開店」。
講師は、おなじみの三ッ山一志(横浜市民ギャラリー 館長)です。
冬の寒さにも関わらず、この日もたくさんの方が集まり元気な歌声が響きました。

 
この日のテーマは「フォークソングを歌おう」。
日本で独自に発展した和製フォークソングの中から、
1960~1970年代に発表された歌を中心に取り上げます。

今も昭和の名曲として耳にすることも多い歌ということもあって、
曲の合間にするお話の中では、歌手の話題で盛り上がる場面も。

こちらは当時の思い出などを参加者に聞いてまわっているところ。
ちなみにこの日のラインナップには、加山雄三、中島みゆき、松山千春、森山良子など今でも元気に活躍している歌手の曲も満載でした。

 
和やかな雰囲気の中でも、2時間の間に歌ったのはたっぷり23曲。
最後はお別れの定番曲、海援隊の「贈る言葉」で締めくくりました。
次回の「開店」もどうぞお楽しみに!
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《こぼれ話》
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この日も伴奏を務めてくださった中山正彦さん。
膨大にお持ちのレパートリーの中から、この日もステキな演奏を聴かせてくれましたが、
実はメディアでも何度も取り上げられる有名店で料理の腕を振るっていて、
ギターとお店、「二足のわらじ」を履きこなしています。

***
さて次回は今年度最後のあざみ野カレッジ、
「学んで味わうTEA TIME 一枚の茶葉がカップに注がれるまで」を、
2月28日(土)に開催します。
詳細・お申込みはコチラ

石川直樹展「アートなピクニック」ほか開催報告!

2月7日に恒例の「アートなピクニック-視覚に障がいがある人とない人がともに楽しむ鑑賞会」を開催しました。

企画展ごとに開催しているアートなピクニック。今回は、現在開催中の「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」展を鑑賞しました。
参加者は13人。視覚に障がいのある人とない人が混ざった2つのグループに分かれ、自由に会話を楽しみながら展示室を観ていただきました。

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今回はほとんどの方が「アートなピクニック」初参加。始めのうちは、視覚障がい者の方に空間や作品をどのように説明したらよいのか、四苦八苦しながら奮闘する晴眼者のみなさんの姿が。「目にしたものを言葉で説明するという、ただそれだけのことがこんなに難しいとは!」という声が上がる一方、視覚障がい者の方からは「撮影者がどのように光をとらえているかを教えて」といった声も。
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一枚の写真の中には無数の情報がつまっていて、そのなかのどの部分をキャッチするかは見る人によって大きく異なります。石川直樹さんの作品には、見たことのないような世界中のいろいろな風景や人、ものなどが写されており、ほかの人の視点を鏡にして、自分がどんなところに目をむけているのか、ということにも気づかされたりします。
作品を観ていくうちに少しずつ余裕が出てきて、「どんな作品か、説明をする・される」だけではなく、いろんな人の見方を感じながら、みんなで観ることの楽しみが生まれてきたようでした。

「こんなに一生懸命写真を見たのは初めて」
「大勢で観てまわるといろんな意見が出てきてよかった」
といった感想が聞かれました。
学芸員が解説をするのではなく、参加者が自由な見方で作品を楽しむのが「アートなピクニック」。約1時間半かけての鑑賞はなかなか集中力を要するものですが、構えずにリラックスした雰囲気でとてもよい会となりました。

******

そして翌日2月8日には、石川直樹展、横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「旅をするまなざし」のギャラリートークを開催しました。
こちらは、それぞれの展覧会の担当学芸員が、作品や資料をみながら見どころをお話するイベントです。

石川直樹展ギャラリートーク

石川直樹展ギャラリートーク


コレクション展「旅をするまなざし」ギャラリートーク

コレクション展「旅をするまなざし」ギャラリートーク

ギャラリートークは2月22日(日)にも開催します。ご興味のある方はぜひご参加ください!

あざみ野フォト・アニュアル
「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」

平成26年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「旅をするまなざし」

2015年1月31日(土)~2月22日(日)
会期中無休
入場無料

「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」 アーティストトーク前編

1月31日からはじまった、あざみ野フォト・アニュアル
「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」。
初日のアーティストトーク「世界を見に行く」前編は大盛況でした。
定員を大幅に上回るご応募をいただき、ありがとうございました。
(落選となってしまったみなさま、ごめんなさい!)

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高校2年生で初めて旅したインド、ネパールにはじまり、
(当時のカルカッタで最初に撮影した貴重なスナップを展示中)
22歳で日本代表として7か国の若者とともに北極から南極までを人力踏破した
「POLE TO POLE」のこと、そして、その旅がきっかけで通うようになった
という北極のこと、世界最高峰・エベレスト登頂を達成したことなど、
石川さん自身も10年ぶりに見るという映像も含め、10代から20代の旅について
お話しいただきました。

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上はエベレスト登山のときの映像を見ながらお話しする石川さん。
酸素は地上の1/3、体力より精神力、好奇心の方が重要だと言っていたのが
印象的でした。一番好きな動物は、エベレストの前進キャンプ(通称ABC)まで
荷物を運んでくれるヤクだそうです。

お話を通じて、石川さんの旅が訪れた土地への愛着と、出会った人々や動物たちへの
尊敬と畏怖をいつまでもその心にとどめる豊かな経験だったことがわかりました。
お話を聞いてまた改めて展示室で作品を見ると、さらに世界が広がってみえるような
素敵なトークでした。

あざみ野フォト・アニュアル
「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」

平成26年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「旅をするまなざし」

2015年1月31日(土)~2月22日(日)
会期中無休
入場無料

「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」 開幕!

1月31日から、あざみ野フォト・アニュアル「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」がついに始まりました!

世界中のあらゆる場所を旅し、写し続けてきた石川直樹さんは現在37歳。20代から30代まで15年にわたる活動のなかで石川さんが思い描いてきた新しい地図を、見る人が旅するようにお楽しみいただく展示となっています。
《INDIA》《POLE TO POLE》《THE VOID》《POLAR》《VERNACULAR》《Mt.Fuji》《ARCHIPELAGO》《ANTARCTICA》《8848》の9シリーズ、作品点数は101点。壮観です。
石川さんにとって、これまででも最大規模の展覧会。その活動を俯瞰的に知ることができる、絶好の機会となっています。
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2011年の2度目のエベレスト登頂時に撮影された《8848》のコーナーでは、エベレスト登山の貴重な映像2点もご覧いただけます。

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会場では、石川さんのインタビュー映像(約17分)も上映しています。

展覧会は入場無料、そしてさらに!豪華パンフレットも無料でお配りしています。前回のブログで少し予告していましたが、仕上がりはこんな感じになりました!
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石川さんが実際にヒマラヤで使用していた地図と同じ形につくった、大きな地図型パンフレット。中面の表側はエベレストの大きな写真、裏側には石川さんによるテキストやインタビューなどをたっぷり掲載しています。
限定2000部の発行で先着配布(なくなり次第配布終了)となりますので、どうぞお早目のご来館を。

また会期中、石川さんの写真集や著書を販売しています。ご来館の際はぜひお手にとってみてください。
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そして、あざみ野フォト・アニュアルは2本立ての展覧会。2階展示室では横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「旅をするまなざし」も開催中です(入場無料)。石川直樹展とあわせて見れば楽しさ倍増!ぜひ2展一緒にご覧ください。

あざみ野フォト・アニュアル
「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」

平成26年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「旅をするまなざし」

2015年1月31日(土)~2月22日(日)
会期中無休
入場無料

子どものためのプログラム「まねき猫をつくろう!」開催しました

2015年最初の子どものためのプログラムは
「つくってみよう!まねき猫をつくろう!」。
廣島佐映子さんを講師に迎え
小学校低学年の子どもたちが粘土でまねき猫をつくりました。

粘土をちぎったり
まずは、手を動かす練習。
粘土をちぎったり、丸めたり、大きさを変えてみたり。
「修行」と称して手をたくさんつかいました。

粘土に慣れた後は、いよいよまねき猫づくり。
体、顔、耳・・・と土台からつくりはじめました。
体、顔、耳と土台づくり

見本に大きなまねき猫も登場し、
どうなっているのかな?とさわってみたり、確認してみたりして
目や模様など、細かいところをつくり込んでいきました。
大きなまねき猫も登場!

できあがったまねき猫の表情やポーズは十人十色。
小判をたくさんもっていたり、
模様がついていたり、
ポシェットをさげていたり、
両手でまねいていたり、
子どもたちそれぞれのこだわりポイントがありました。
色々なまねき猫ができました

今回の講座では、子どもたちはまねき猫をつくるところまで。
現在猫たちは、アトリエで乾燥中です。
充分乾燥させたのち、素焼き、本焼きを経て3月には完成予定です。
うまく焼けて、福をたくさんまねく猫たちができますように!

今年度の子どものためのプログラムは残すところ3講座。
年長さんを対象とした「ダンボールで挑戦!」、
小学校高学年を対象とした「真鍮に挑戦」と
子どものための鑑賞会「あざみ野アートクラブ」は参加者募集中です。
詳細はこちらをどうぞ。

なお、4月以降、新年度のプログラムは2月末ころご案内できる予定です。
子どもたちが素材と出会ったり、自分でやるって楽しいなと思う機会が
たくさんできるといいなと計画中です。
どうぞお楽しみに!!

あざみ野カレッジ「クリーニング店に出現したアート」を開催しました。

12月20日、あざみ野カレッジ「クリーニング店に出現したアート」を開催しました。
近年盛り上がりを見せる、まちを舞台としたアートイベント。
そこに参加した2人のアーティストを招き、まちなかでの作品制作やその裏側を、
アーティストの立場からそれぞれお話をうかがいました。

 
今回出演していただいたのは、柴田祐輔さんと福井拓洋さん。
いずれも2013年に開催され、それぞれ好評を博したアートイベントに参加されました。

お話はまず、それぞれがどんな作品をこれまで手がけてきたのか、
最新作も含めご自身からお話ししていただくところから始まりました。


最初にお話いただいた柴田祐輔さん。現実世界の曖昧さや不確かさに着目し、
映像・パフォーマンス・インスタレーションなど幅広いメディアによる作品を発表されています。
作品紹介ではたくさんの写真のほか、実際のパフォーマンスの様子を記録した映像も特別に見せてくれました。


続いてお話いただいた福井拓洋さん。
あえて用途を定めない「何かを行うための装置」となるスケールの大きな立体作品を制作・発表されています。
スライドによる作品紹介のほか、この日は実際に発表した作品の模型も会場に登場(上の写真左手前)。

☆お2人のより詳しいプロフィールやこれまで作品は、
各アーティストの公式ホームページでもご覧いただけます☆
柴田祐輔さん→http://yusukeshibata.com/
福井拓洋さん→http://fukui-t.net/

***
アーティスト紹介のあとは、まちなかでの作品づくりに迫ります。
こうしたイベントに参加する多くのアーティストがそうであるように、
お2人もふだんの発表の場は美術施設。
そんな中クリーニング店というどの土地でも決して珍しくない場所で、
どのように作品を制作・展開したのでしょうか?

 
柴田さんが発表した作品のタイトルは《クリーニング・ディスコ》。
作品を構想するため、柴田さんが会場となる六本木のまちを歩いた際、
1軒のクリーニング店で作業に当たっていた店員さんの美しく流れるような手さばきが印象的で、
そこからダンスにつなげていくパフォーマンスの着想を得たそうです。

実際の作品では、そのクリーニング店を舞台に、また店員さんも出演する中、
「ディスコ」を繰り広げ、日常と非日常が入り交じる空間が生まれました。

柴田祐輔《クリーニング・ディスコ》2013年 パフォーマンス 60分
「六本木アートナイト2013」サンランドリー・東京 (video still撮影:山本篤)

 
一方の福井さんが着目したのは、会場となったクリーニング店の特徴的な空間。
窓ガラスを通してお店の外からも見える吹き抜けに作品を配置しつつ、
また2階のお客さんの衣服を保管するスペースには天井の扉へと続く構造物を設置することで、
クリーニング店を福井さんの作品《エリア431》に変容させました。


福井拓洋《エリア431》2013年 ミクストメディア
「TEMPO de ART 2013」fuji cleaning・東京(photo:Hako Hosokawa)

 
アプローチは違えど2人に共通するのは、空間やイメージなど、その場所の様々な要素も、
それぞれの制作テーマに取り込んだ作品であるということ。
まちなかでのアートイベントではイベント全体でお祭のような雰囲気となりますが、
美術施設で展示される作品同様、ひとつひとつが見応えのある
アート作品であるということを再認識させられますね。

 

さて、ここまでご紹介したのはトーク内容のほんの一部。
その他にも、作品制作過程であったお店の人とのやり取りなどの裏話、
(どちらのお店も制作から発表まで快く協力してくれたくれたそうです。)
まちなかでの作品発表を経験してより強く感じた「ホワイトキューブ*」の特性、
さらにはアーティストどうしのフリートークといった、
アーティストの視点からの新鮮なお話にたっぷり触れられた講座となりました。
*ホワイトキューブ…白い壁・天井で囲まれた立方体状の空間。美術館など展示空間の代名詞。

これからも多く開催されるであろうまちなかでのアートイベント。
たくさんの作品を観ることができる機会でもありますが、
時にはじっくりひとつの作品に向き合ってみるのもいかがでしょうか?

 
《こぼれ話》
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出演者との距離が近いのもあざみ野カレッジならでは。
トーク終了後も、作品資料を見入る参加者のみなさんに対して柴田さん、福井さんともより詳しい解説をしたり、
他の映像を見せてくれたり丁寧に応じてくださっていました。

***
さて2015年のあざみ野カレッジは1月24日(土)、
おなじみの人気講座「よみがえる! なつかしの歌声喫茶」、
そして、2月28日(土)には、寒いこの時期にぴったりの「お茶」の話、
「学んで味わうTEA TIME 一枚の茶葉がカップに注がれるまで」と続きます。
詳細・お申込みはコチラ