サポーター向け研修会「視覚に障がいがある人と接するには」を開催しました

12月4日、神奈川県ライトセンターの職員の方を講師に招き、
表題の研修会を行いました。

便利な道具を紹介・調理器具からルービックキューブまで

便利な道具を紹介・調理器具からルービックキューブまで

横浜市民ギャラリーあざみ野は、
「さまざまな思いを持った方が安心して美術館を楽しめるようになるには、どうしたらいいんだろう?」
を、当事者の方と市民やNPO、研究者とともに考える、
「みんなの美術館プロジェクト」にここ数年参加しています。

また、視覚芸術を主とする美術館から最も遠い存在だと思われてきた、
視覚に障がいがある方との鑑賞会なども折に触れ開催してきました。

この取り組みをもう少し具体的に、またもう少し定期的に進めていくには、
やはりアートサポーターの皆さんのお力が必要・・・
ということで、開催したのがこの研修会でした。

パワフルで愉快な講師の青山さんのお話であっという間の1時間40分。

講師のライトセンター青山さん

「見えない」ってどういうことなんだろう?
講師の青山さんご自身も小さい頃に視力を失われました。
「自分にとって、見えないことがもともと当たり前だから、見えないから困ると思ったことがなかった」
見えないから不安を抱えている人は、先天盲の人より中途失明の方に多いそうです。
視覚障がいの種類も様々あり、その上見えないと感じることは精神的に左右され、
人によって感じ方が大きく異なるとのこと。
決め付けるのではなく、その人が感じている不便やお気持ちにどう寄り添うかが大事なんですね。

では視覚に障がいがある人にとって、不便なことは何か。
大きくは二つあります、と青山さんが上げたのがこの二つのこと。
(1)情報が足りないこと。
目から入る情報が全体の80%程度といわれているが、その80%の情報が足りない。
だから生活に支障をきたし、危険なこともあります。

(2)移動に関する障がい
物を動かしたり、自分が移動するときに困難が生じます。
テーブルの上のコップ一つ動かすのでも、全体把握や、注意深さが必要なんですね。
自分ひとりでもできるよう、視覚に障がいがある方は訓練されています。
町中でもお一人でスイスイと誘導ブロックをたどって歩いている人もいらっしゃいますよね。
でもやはり困ることがあるので、その時こそ周囲の人の手助けが必要です。

どのように、伝えるか
みんなでアイマスクを着用。部屋の中にあるものを説明しなさい、という課題が出ました。
見えない世界で、相手が分かるように説明すること・・・これが結構難しいんです。
「これ、あれ、では伝わりません。相手を基準にどの方向に何があるのか、
具体的な名称などを出してわかりやすく伝えましょう」
なるほどなるほど・・・、

最後に誘導の仕方を簡単に紹介してくださいました。

研修会の様子 誘導

分かっているようで分かっていなかったこと
分かっているようで分かっていなかったこと、当たり前のことを改めて理解。
色々あって大変かな?と思っていると、青山さんが背中を押すような一言!
「具体的な名称といっても、最近出にくくなったりしますよね。
だまることよりも、まずは話してみる。気付いたらあとから言い直せばいいんですよ~。もっと気楽に!」

「私なんかで大丈夫かしら・・・」としり込みしていたサポーターの方も最初はいらっしゃいましたが、
青山さん自身の実体験を含めたお話をきくことで、「やってみよう!」と一歩背中を押されたようです。

大切なのは、視覚に障がいがあるなし関わらず、同じこと。

その人の立場になって考えることなんだ、と思います。

この研修会をはじめの一歩として、このギャラリーに
視覚障がい者の方を気持ちよく迎えられるようにしていきたい!
もう少し時間はかかるかもしれませんが、
あざみ野は一歩一歩、できることから始めていきます。

(さ)

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