あざみ野カレッジ「和菓子入門-季節の彩を感じて-」

今年度最初のカレッジは「和菓子入門」ということで、「和菓子しげた」より重田親人さんを講師にお迎えし、和菓子作りに挑戦しました。 今回のメニューは水羊羹と練り切り。 まずは水羊羹から。 グループにわかれて、火にかけながらボールに材料を混ぜていきます。 材料を入れる順番や分量はわかっても、どのタイミングでいれるかはなかなか難しく、重田さんコールがあちらこちらから。 すべての材料をまぜた後、糖度計で糖度を確認しました。 火を消すタイミングによって微妙に糖度が変わります。このくらいで、という按配はさすが職人さん。 実は、最近の水羊羹は以前と比べると口当たりが柔らかく、甘さ控えめの傾向にあるそうです。 今回は「最近の水羊羹」を作りましたが、重田さんのご厚意で、「昔ながらの水羊羹」をお持ちいただき、食べ比べをさせていただきました。 確かにがっしりしと口当たりが違います!「水羊羹」と一口にいっても時代の好みがあるのですね。 重田さんの楽しいお話と羊羹の甘さに、参加者の方々に笑顔がみられ、場の雰囲気が和らぎます。 竹尺と大きな包丁で水羊羹を切り分ける重田さん。道具も気になります。 そして次は練り切り。 最初に重田さんがデモンストレーションで桜をつくってくださいました。 型で抜いたようなきれいな仕上がりに、拍手が湧きます。 一般的に「手作り」というとおいしそうなよい印象がありますが、重田さんによると「手作り」といえど「手で作った感じ」を残してはいけないそうです。お菓子に指や手の跡が残っていると、途端に誰かがさわった汚いもののような印象になってしまうからだそうです。なるほど!職人さんの作るお菓子の違いはこういうところにもあるのかもしれません。 そして参加者の方々は季節の花「菖蒲」に挑戦です。 「和菓子しげた」では自家製の「あん」を使用されているそうで、作り方も教えてくださったのですが、できあがるまではとても手間がかかります。今回はあんを重田さんにご用意いただきました。菖蒲のための紫と白と黒と黄色のあんが並びます。 手の中で伸ばした紫色のあんと、包むあんとを合わせていきます。重田さんの手は、あんを包むためにあるような丸い形になり、腰の入り方も違います!! 見ているととても簡単そうにあんが包まれていきます。菖蒲の花びらをしぼって作るときも、きゅきゅっとこともなげにされてい(るようにみえ)ましたが、自分でやってみると、あんが飛び出したり、しぼり跡が険しくなったりとあちこちで参加者の方からSOSが。 それでもみなさん、少しずつ「菖蒲」が咲き出します。   最後はお茶と一緒に自作の和菓子をみなさんでいただきました。 重田さんがビンゴゲームをご用意くださり、自己紹介をしあいながら、おいしいお菓子をいただきながらの楽しいひと時となりました。 参加くださったみなさん、お菓子のお味はいかがでしたか? 重田さんにたくさんお話いただい中で、「日本から日本が消えている」というお話がありました。 和菓子に限らず、伝統的な日本文化を支える技術者はもちろん、私たちの生活の中に、手間暇をかけて作ったものを使うという文化が根付いていないと、文化そのものが受け継がれていかれなくなってしまうそうです。手軽に手に入れられるものがたくさんある現代ですが、手間暇をかけたものの価値を気にしていないと、いつの間にか私たちの生活から姿を消してしまうかもしれません。 おいしく楽しい講義にも、伝統文化に対する重田さんの熱い想いがキラリと輝るお話でした。 「和菓子しげた」のご案内はこちら(横浜のれん会)

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