《熱き日々 in オキナワ》のヒストリー

いよいよ2月2日に開催がせまった「写真家 石川真生―沖縄を撮る」展。
今回は、出品作品《熱き日々 in オキナワ》のヒストリーをお伝えします。

石川真生 《熱き日々 in オキナワ》 1975-1977年 ゼラチン・シルバー・プリント

《熱き日々 in オキナワ》は、1975~1977年に撮影された、石川さんのデビュー作です。
沖縄に生まれた石川さんは、米軍基地のある街・沖縄の象徴として米兵を撮ろうと決意し、初めはコザ、その後は金武(きん)の外人バーで自ら働きながら撮影をしました。
その写真には、黒人米兵とバーで働く沖縄や本土(ヤマト)の女性たちが恋愛を謳歌する生き生きとした姿が写しだされています。
最初、米兵への関心が強かった石川さんも、次第に、その周りで自由にたくましく生きる女性たちに魅了されていったと言います。

石川さんが自身の原点であると語るこの写真は、1982年に『熱き日々 in キャンプハンセン!!』という写真集として出版されましたが、被写体となった一部の女性たちの抗議があり、その後、長い間封印されていました。
石川さんはネガを女性たちにたくしたので、数枚のプリントを残し、もうこの世には存在しない写真だと思われてきました。
ところが、2011年の大晦日に、石川さんの亡父によって保管されていた数百枚のプリントが発見されたのです!
周辺の女性からの作品を支持する声も力となり、これを機に石川さんは《熱き日々 in オキナワ》を再発表する決意を固めました。
本展で出品するのは、世界に一枚しか存在しない貴重なプリントから28点。
さらにスライド上映で95点を紹介します。
当時の空気がそのまま伝わってくるようなヴィンテージプリントを、ぜひ会場でご堪能ください。

また、これらの作品を収録した写真集『熱き日々 in オキナワ』が、2月にFOILという出版社より出版されます。
展覧会場でも購入が可能ですので、ぜひこちらもお見逃しなく。
(ちなみに、展示作品と写真集の収録作品はそれぞれに異なり、どちらか一方でしか見られない作品もあります。)

本展に先駆けて、現在発売中の「日本カメラ2月号」に作品が掲載されていますので、ぜひお手にとってみてください。

また、このヒストリーの詳細は「アートウェブマガジン 横浜創造界隈」の天野太郎学芸員のコラム「VIA YOKOHAMA」に詳しいので、ご興味を持った方はぜひこちらもご覧くださいませ。

展覧会について、詳しくはこちらをご覧ください。

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