あざみ野カレッジ「3.11を忘れない 震災とアート活動」を開催しました

今年度最後のあざみ野カレッジ「3.11を忘れない 震災とアート活動」を開催しました。

東日本大震災から3年がたったこの3月。震災を忘れずこれから何をしていくことができるのか、今あらためて考える機会として、東北を拠点に活動するお二人を講師に迎え、それぞれの行ってきたアート活動についてお話いただきました。

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はじめは、アーティストの鉾井喬(ほこい たかし)さん。
鉾井さんは、神奈川県出身ですが、震災当時はNHKのカメラマンとして福島にいらっしゃいました。3月11日はたまたまヘリ当番だったことから、地震発生後の津波の様子を空撮するという経験をされました。福島としっかり向き合おうと、その後も福島に住みアーティスト活動を続けていらっしゃいます。

ご自身も出品された、土湯温泉の活気を取り戻そうと企画された「土湯アラフドアートアニュアル」の様子や、ご自身の作品についてご紹介いただきました。山の中の沼に展示された鉾井さんの作品《風霊(かざだま)》は、震災を経ても変わることのない自然の風景とそこに吹く風を感じられるもの。作品制作の過程のお話などから、福島の方々との温かい交流が活動の力になっていることが伝わってきました。今後は、アートイベントはもちろん、土地そのものの魅力を発信していく必要性を感じているとお話されていました。

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二人目は、塩竈でさまざまなアート活動のコーディネイトを行うビルド・フルーガスの代表・高田彩さん。地域社会でアートをどのように価値づけ、根付かせるかを課題に活動されています。

震災の数週間後から文房具を募集して避難所に届ける活動を行ったことをはじめ、とにかく出来ることをやろうと必死に活動されてきたそうです。地震後に取り壊すことになったカフェの建物に絵を描き、写真におさめることで「場の記憶」を残したジョルジュ・ルース・アートプロジェクトや、音楽・アート・食を楽しむお祭りGAMA ROCKなど、これまでに行ってきたさまざまなイベントの様子をご紹介いただきました。

その中でのキーワードは「対話」ということ。震災以来、家族・友人・地域の人たちの間で対話をすることによって、そこから互いの必要とすることを考えたり、互いのことを認め合ったり、地域における自分の役割を認識したりと、様々なことが生まれてきたといいます。「これからも対話を生むための活動をしていきたい」と高田さん。

震災から3年がたち、被災地との交流や情報も次第に少なくなってきているなか、現地の様子を近くに感じながら被災地のこれからを考える貴重な機会となりました。

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来年度もあざみ野カレッジは続きます。
次回は、4月26日(土)「寺社を歩けば–古都・鎌倉と住宅都市・大井町線沿線の遊覧スポット–」と題し、講師の吉田さらささんに近隣の寺社スポットの楽しみ方をご紹介いただきます。
詳細はコチラ。ご参加お待ちしております!  

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