「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」 アーティストトーク後編

2月22日まで開催中のあざみ野フォト・アニュアル「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」。 2月15日にアーティストトーク「世界を見に行く 後編」を開催しました。 後編も定員の約3倍のご応募をいただき大盛況となりました。 (落選となってしまったみなさま、再度ごめんなさい!) talk2_1 展覧会初日に開催した前編では、石川さんの10代から20代の旅を振り返りましたが、 後編は30代の旅のお話です(石川さんは現在37歳)。 20代が水平方向の旅ならば、30代は垂直方向の旅がメイン。 石川さんは30代ではエベレスト、マナスル、ローツェ、マカルーの4つの8,000m峰に登頂されています。毎年通って濃縮された時間を過ごしているヒマラヤは、石川さんにとって学校のようなものだそう(今年6月からの標高世界第2位・K2登山でいったん卒業予定)。 まずはローツェとマカルーに登った際の映像を見ながらお話いただきました。 talk2_2 最初は険しい山を間近に見て「登れないんじゃないか」と思うときも、何度も行き来しながら徐々に道を見つけていくのだそう。高度7,000mでの最初の一泊は、そこにいるだけで本当につらいというお話は、聞いているだけでも苦しくなってきます・・・。 垂直方向の旅であるヒマラヤ登山では、体を使い果たすような、自分の中身が入れ替わっているようなかんじがする、と石川さん。 そんな体験をしながらも、登ってみなければわからなかった風景がそこにはあって、やっぱり登ってよかったなと思うのだそうです。そうして撮影された写真だからこそ、見る人はグッとひきつけられるのでしょうね。 共に山を登るシェルパのことや、めったに外国人が来ない村では常に誰かがどこかから自分を見ている・・・といったエピソードも、石川さんらしく淡々としながらもユーモアのある語りで会場に笑いをさそいました。
ブータンのメラクでの映像より

ブータンのメラクでの映像

そのほか、ブータンの最奥の村・メラクの映像、 継続的に取り組んでいる「ARCHIPELAGO」シリーズ、 日本各地の仮面をつけた来訪神を追っている「異人」シリーズ、 最近の興味の対象であるサハリンなど北方のこと、などなど・・・。 写真や映像を見ながらご紹介いただきました。 いろんな角度から幅広い興味をもって、各地を訪ね歩いてきた様子が伝わってきました。 talk2_4 最後は、前編のときは行えなかった質問コーナー。 会場からのたくさんの質問に、ひとつひとつ丁寧にこたえてくださいました。 石川さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました! ***** そのほかのお知らせ・・・ 展覧会会場で上映している、今回の展覧会のために撮影した石川さんのインタビュー映像を ホームページにアップしました。 本展についての思いや、写真や旅についての考えなど、 石川さんのエッセンスを知ることができるお話を、約17分にわたって収録しています。 展覧会を見に来られない方、会場でゆっくり見られなかった方、視覚に障がいのある方・・・ みなさまぜひご覧ください!!(こちらからどうぞ) また現在、外苑前のワタリウム美術館で、 石川さんと奈良美智さんの二人展「ここより北へ」が開催中です。 トークでも話に上がった北方地域をお二人が一緒に旅し撮影した作品のほか、 それぞれのルーツとなっている本や子どもの頃の写真なども展示されています。 5月10日までの会期ですので、ぜひこちらもチェックしてください。 詳細はワタリウム美術館HPで。
あざみ野フォト・アニュアル 「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」平成26年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「旅をするまなざし」 2015年1月31日(土)~2月22日(日) 会期中無休 入場無料

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