あざみ野カレッジ「街を描いて街を知る」を開催しました。

7月26日、今年度2回目のあざみ野カレッジ
「街を描いて街を知る~みんなで描いた身近な街の絵は街の宝物」を開催しました。


今回の講師は笠尾敦司さん。
大学で教鞭を取るかたわら、作品づくりを通じたまちづくりや教育プロジェクトなど
アートとコミュニケーションに関する様々なことに取り組んでいます。

今回は、数々の活動事例や身近な場所を素材とした作品づくりを中心に、
アート通じてどんなことができるのか、お話をうかがいました。

 
笠尾さんはこう話します。
「身近な風景やもの、それ自体は決しておもしろいものではありません。
ですが、絵にすることで第三者も足を止めて眺めるということがあるように思います。
言い変えると”つまらない現実”が魅力的に見えてくるというファンタジー、
それは意識的でも無意識的でも作品をつくる(作品につくり直す)ことで生まれます。
作品というファンタジーを使って身近なものごとの楽しさ・大切さを
多くの人と共有できるようにできるのではないでしょうか?」

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こちらは廃校になることが決まった小学校で行なった校舎の写真から下絵をつくり実施したワークショップ。学校の記録として残るのはもちろん、絵にすることで描いた子どもたちの記憶も作品の中に宿ります。

 
また、キャラクターを使った取り組みも笠尾さんの活動の特徴のひとつ。
街並みから動物、空想の生き物などのキャラクターを生み出して
その場所を愛着のわく存在にしたり、
ふつうの紐でできた人形を身近な場所に登場させて
現実にファンタジーを呼び起こす「むすびめくん」(最下部写真参照)
また中高生に自分自身をキャラクター化してもらい、
自分のことを客観的にみるきっかけをつくることを目的としたワークショップなど、
取り組みの方法や目的は多岐に渡ります。

あざみ野カレッジではその中の活動のひとつ、
写真から下絵をつくり、そこに透明水彩で色付けしていくという
手軽な作品づくりを参加者のみなさんと体験しました。
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題材となったのはコチラ。
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当館アートフォーラムあざみ野。
元のデジタル写真(左下隅の小さい画像)を加工して
下絵(元のデジタル写真の右隣)をつくり、
色付けしやすいものにする笠尾さん独自のシステム。

この取り組みは都内でも継続的に行われており、
できあがった作品はその地域の観光サイトに使われたり、
絵をマグカップにプリントしたグッズづくりに生かされたりと、
様々な場面で使われています。

今回の講座ではこの日の本編とは別に、8月8日に実践編として、
参加者のみなさんに身近な場所を写真に収めていただき、
そこからつくった下絵に透明水彩で色付けする作品づくりを行いました。
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絵にすることでノスタルジックな表情を見せたり、
風景の一部がシンボリックになったり、元の写真にはない雰囲気が生まれました。
また、作品をつくる過程で自然と参加者どうしの会話が生まれていたのは、
作品づくりを通じて人と人との交流が生まれる、とても印象的な光景でした。

 
《こぼれ話》
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今回の講座のために、お話の参考として笠尾さんからお持ちいただいた作品。通常は一望するのが難しい新宿の思い出横丁をひとつの画面にした「街並み絵巻」(写真左、中央は講座内のひとコマ)。また、本ブログで紹介した「むすびめくん」(写真右)も館内に登場しました。

***
さて次回のあざみ野カレッジは10月25日(日)、
参加無料のオープンカレッジ「『わからない』からのスタート! 現代アート鑑賞 はじめの一歩」を開催します。
難解といわれることの多い現代アートを鑑賞するときのヒントについてのお話です。
また当日はアートフォーラムフェスティバル2015の開催日。
講座とともに当館挙げて盛りだくさんのイベントをお楽しみください。
詳細・お申込みはコチラ

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