冨士川 義晃 2013年11月時点の情報に基づく

冨士川義晃

1972年生まれ、滋賀県在住。1989年より「やまなみ工房」に所属。
彼はいつも、物作りをする人の姿をジッと見つめている。粘土や絵をする人、調理をする人。何をするわけでもなく、ただ真剣に見つめ続ける。時間にして30分ほど過ぎた頃、静かにその場を離れ粘土に向かう。彼は、人差し指で粘土の塊からわずかの量を取り、掌でこすり合わせ紐状にした物を重ねていく。数十分で、その紐は無数に重なり瞬く間に大きな粘土の塊になり生命力を宿す。彼にとって制作前の3 0 分は意欲を掻き立て学び、自分の中に取り込む時間だ。そして想像力をM A Xにし自分のスイッチをO Nにする。今日もジッと見つめている。彼の目に映り心に響くものは彼にしか分からない。きっと一番興味深く、大好きな人、安心できる風景なのだろう。

関連画像

冨士川義晃
《タイトルなし》2011年 陶土 photo:Ken Kato