あざみ野カレッジシリーズ

あざみ野カレッジ 故キヲ温ネテ現在ヲ知ル

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いつまでも卒業のない大学「あざみ野カレッジ」!

[シリーズ講座(全3回)]

    フ ル        タ ズ        イ  マ     シ
―故キヲ温ネテ現在ヲ知ル―


[第1回]芸術? サブカルチャー? 浮世絵への視線をめぐって 6/23(土)
[第2回]洞窟壁画からたどる「美術」のはじまり 7/14(土)
[第3回]江戸思想から考えるコミュニケーション 8/11(土・祝)

本講座では、「現在」という時代につながる「過去」=歴史的・考古学的な研究をされている方々を講師に招き、各分野の一端に触れつつ、そこから照らし出される「現在」を探ります。
――今「当たり前」とされていることは、いつから「当たり前」だったのでしょうか。

《全講座共通 基本情報》

【対 象】高校生以上

【定 員】各回40名程度 ※申込先着順、定員に達し次第参加受付を終了します。

【会 場】横浜市民ギャラリーあざみ野 3Fアトリエ

【参加費】各回 500円
      ※あざみ野カレッジ初回受講者は参加当日「学生証」発行手続きが必要(発行無料)

 第1回

芸術? サブカルチャー?
浮世絵への視線をめぐって


2018年
623 日(土)
 14:30~16:30

歌川国貞(三代豊国)《今様見立士農工商 商人》太田記念美術館蔵
歌川国貞(三代豊国)《今様見立士農工商 商人》太田記念美術館蔵

海を越えヨーロッパの著名な画家たちの制作にも影響を与えたといわれる浮世絵。「現在」では美術館や古美術店などで目にすることがほとんどですが、制作・発表された当時の日本において、浮世絵は人々の目にどのようなものとして映っていたのでしょうか。
「現在」の私たちが芸術作品に向けるまなざしが、そもそもいつから存在していたのかを探りつつ、浮世絵が用いられた様々な場面や制作から公開までのプロセスといった、当時の人々と浮世絵との関係を振り返ります。

【講 師】渡邉 晃(太田記念美術館 学芸員)

 第2回

洞窟壁画からたどる「美術」のはじまり


2018年
714 日(土)
 14:00~16:00


《ラスコー洞窟(フランス・ドルドーニュ県)に描かれたウマの壁画》
Cliché N. Aujoulat – Centre National de Préhistoire – MCC

数万年前に制作され、現存する人類最古の美術といわれる洞窟壁画。二次元的に描かれた野生の動物像など、スペインやフランスに残るこれらの壁画群は、なぜ、どのように制作されたのでしょうか。考古学的な検証・仮説から、技法的な解説もまじえて読み解きます。
また洞窟壁画に至るまでに、人類はかたちを読み取る能力を獲得し、やがて「描く」という行為を含む美術活動へと発展させていました。この歩みを示す、初期人類以来の痕跡をたどりながら「美術のはじまり」を探ります。

【講 師】五十嵐 ジャンヌ(先史学 博士)

 第3回

江戸思想から考えるコミュニケーション


2018年
811 日(土・祝)
 14:00~16:00

儒学や国学といった江戸時代の思想は、難解で説教くさいものと思われるかもしれません。しかし、200年以上続いた平和な時代、学者たちは、「現在」にも通じる様々な興味深い論点について、活発な議論を展開していました。その論点のひとつに、言語コミュニケーションの問題があります。
道理を語ることで人々を説得することは本当にできるのか。むしろ理屈っぽい説得は人々の反発を招いてしまうのではないか。こうした問題について考えた荻生徂徠(おぎゅう そらい)や富士谷御杖(ふじたに みつえ)の議論は、言葉の暴力と分断に悩む「現在」の人々にとっても、示唆に富んでいます。
雨宮章廸《蘐園諸彦会讌図》玉川大学教育博物館蔵
雨宮章廸《蘐園諸彦会讌図》玉川大学教育博物館蔵

【講 師】高山 大毅(駒澤大学文学部 講師)

渡邉 晃
  
渡邉 晃(わたなべ あきら)

筑波大学大学院博士課程芸術学研究科修了。太田記念美術館主幹学芸員。著書に『三代豊国・広重 双筆五十三次』(二玄社)、『江戸の悪』、『江戸の女装と男装』(青幻舎)ほか。国立劇場歌舞伎公演プログラム「資料展示室」構成・執筆(2011年度~)。太田記念美術館にて「没後150年記念 歌川国貞」「生誕290年記念 勝川春章」などの展覧会を担当。2018年6月には担当の展覧会「江戸の悪 PARTⅡ」が同美術館にて開催予定。

五十嵐 ジャンヌ
  
五十嵐 ジャンヌ(いがらし じゃんぬ)

東京藝術大学美術学部卒業。大阪大学大学院文学研究科修了。フランス・パリ古人類学研究所「第四紀:地質学、人類学、先史学」高等教育免状(D.E.A.)取得。フランス国立自然史博物館博士課程修了(先史学)。現在東京藝術大学大学院美術研究科博士リサーチセンターなどで非常勤講師。これまでに行ったヨーロッパの後期旧石器時代洞窟壁画遺跡の調査は50カ所以上に上る。2016−2017年に開催された特別展「世界遺産ラスコー展」では学術協力者としてカタログ執筆。

高山 大毅
  
高山 大毅(たかやま だいき)

東京大学教養学部超域文化科学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。同大学院人文社会系研究科博士課程修了(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科研究員を経て、現在、駒澤大学文学部講師。第38回サントリー学芸賞受賞(思想・歴史部門)。近世日本漢文学、近世日本思想史専攻。主要著書に『近世日本の「礼楽」と「修辞」-荻生徂徠以後の「接人」の制度構想-』(単著、東京大学出版会、2016年)『徂徠集 序類』1、2(共著、平凡社、2016、2017年)。