横浜市民ギャラリーあざみ野では「あざみ野フォト・アニュアル」と題し、毎年、写真表現の現在を切りとる企画展と横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展を同時開催しています。平成30年度のコレクション展では、アーティストの野村浩をゲスト・キュレーターに迎え、コレクションをご紹介します。
野村はこれまで、自身の一人娘と合成技術によって写真の中にのみ存在するもう一人の娘を被写体にした「Doppelopment」シリーズ等、写真の迫真性を逆手に取り、現実と虚構の境界を曖昧にした作品を通じて、写真というメディウムの在り方を露わにして来ました。2018年には、Facebookで発表していた3コマ漫画『On Photography』をもとにしたコミック本『CAMERAer -カメラになった人々』を出版し、そこに描かれた登場人物たちの写真をめぐる様々な思考と感情は、共感と反響を呼んでいます。
本展では「CAMERAer(カメラー)」を案内役に、野村の視点で選んだコレクションのカメラ・写真・関連資料と遊び心あふれる野村の作品のコラボレーションによって、私たちが日々親しんでいる写真というメディウムの不思議さ、面白さに迫ります。
野村浩 Hiroshi Nomura
1969年静岡県生まれ。1995年に東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。
第3回、第5回写真新世紀 優秀賞。主な個展に2008年「EYES GOODS」LOGOS Gallery(東京)、2012年「EYES-真夏の昼の夢」POETIC SCAPE(東京)、2013年「ヱキスドラ ララララ・・・」POETIC SCAPE(東京)、2014年「Slash / Ghost」A-things(東京)、2015-2016年「invisible ink」 、2017年「Doppelopment」 、「もう一人の娘には、 手と足の仕草に特徴がある」いずれもPOETIC SCAPE(東京)。2010年エルメスの季刊誌『LE MONDE D’HERMÈS』に10ページにわたり『EYES』の作品が掲載される。2018年7月に『CAMERAer』(go passion)出版。
<イベントのお申込方法>
「ホームページの申込みフォーム」「直接来館(アートフォーラムあざみ野2階事務室)」
のいずれかでお申込みください。
・ご家族で対象が該当する場合は連名でお申込みいただけます。
・複数のプログラムに参加ご希望の方は、お手数ですが別々にお申込みください。
・締切後、抽選結果にかかわらず、みなさまにご返信いたします。
・締切を過ぎても定員に満たない場合は先着順で電話申込を受け付けます。
・提供された個人情報は今回の事業実施のためだけに使用し、その他の目的で使用することはありません。
<保育について>
「保育あり」のプログラムにご参加の方は、プログラム時間中に主催事業保育料金にて1階の保育室(予約制、対象年齢:1歳6ヶ月~未就学児)をご利用いただけます。
詳細はアートフォーラムあざみ野「子どもの部屋」(Tel.045-910-5724)までお問合せください。