2020年に感染症拡大防止のため延期しておりました企画がいよいよ開催!
―1920年代、都市計画が進むドイツ。
徹底した合理主義のもとで考案された新しい台所
「フランクフルト・キッチン」の誕生は、ある一人の女性建築家の手によるものであった。
ジェンダー×アートの視点からキッチンの歴史を紐解く講演会。
アートフォーラムあざみ野の「キッチン(=生活工房)」を会場に開催。
高度経済成長と共に日本の住宅に普及した「システムキッチン (=住宅に作りつけられた台所セット) 」は、現在の私たちの住居にも当たり前のように溶け込み、家庭においてなくてはならない存在です。
この「システムキッチン」の歴史をたどると、第一次世界大戦敗戦後のドイツで、経済発展を担った労働者のための住宅団地 (ジードルング)建設プロジェクトの中で誕生した「フランクフルト・キッチン」に結びつきます。
家事の合理化と住居建築を関連付けることが重要視され設計されたこのキッチンは、当時の女性としてはまれにみる成功を遂げたウィーン出身の女性建築家マルガレーテ・シュッテ=リホツキィ(1897-2000)によるアイディアでした。
当時から女性の労働が本格化することを見据え、家事と仕事の二重負担の軽減を動機につくられたこのキッチンは社会や女性にとってどのような存在となっていったのでしょうか。
リホツキィの活躍とシステムキッチンの歴史をたどりながら、家事と建築の関わりを紐解いていきます。
マルガレーテ・シュッテ=リホツキィ
フランクフルト・キッチン、1926-30
Margarete Schutte-Lihotzky, German, 1897-2000
Frankfurt Kitchen, 1926-30
Kitchen cabinetry and stove
Minneapolis Institute of Art, Gift of funds from Regis Foundation, 2004.195
Photo: Minneapolis Institute of Art
【日時】 2022年3月20日(日) 14:00~16:00
【会場】アートフォーラムあざみ野 3階 生活工房
【参加費】500円(当日支払)
【定員】40名(事前申込・先着順)
【申込み】募集を締め切りました