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横浜wo発掘suruシリーズ 横浜wo発掘suru vol.5 山口勝弘展—水の変容【アーカイブ】 横浜の芸術資源としての作品やアーティストを発掘し、紹介するシリーズ展「横浜wo発掘suru」。今回は青葉区在住、メディアアートの先駆者・山口勝弘さんの「水」をテーマとした個展を開催しました。1951年に結成した前衛芸術グループ「実験工房」時代の代表作《ヴィトリーヌ》や旧作の再構成はもちろんのこと、86歳となる現在も旺盛な活動を続ける山口さんの新作および近作の絵画、映像を中心とした近年の活動を紹介する展示となりました。 山口さんと森下明彦さんによる「瀧口修造と美術映画」をテーマとした対談は、会場が満席となる盛況ぶり。草原真知子さん、北市記子さん、八尾里絵子さんの3名によるレクチャーではメディアアート草創期の山口さんの功績とその影響、現在の制作秘話など興味深いお話に会場も盛り上がりました。 ほかにも担当学芸スタッフによるギャラリートークやアートなピクニック(視覚に障がいがある人とない人が共に楽しむ鑑賞会)、あざみ野アートクラブ(子どものための鑑賞会)を通じて、80歳を超えてなお、型にはまらない山口さんの尽きることのない創造力を体感する展覧会となりました。 2014年10月18日[土]-11月9日[日] 10:00-18:00 休館日|10月27日[月] 入場料|一般100円(高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方および介添者1名は無料) 主催|横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団) 助成|芸術文化振興基金 画像上:山口勝弘《光の海(7タイプ)1981年版DVD》
2014年、映像をフレネルレンズ撮影 photo:Sadamu Saito
「横浜wo発掘suru」は、横浜の芸術資源としての作品やアーティストを発掘し、紹介するシリーズ展です。第5回目となる今回は、メディアアートの先駆者・山口勝弘の近年の活動をご紹介します。
山口勝弘は、1951年に北代省三、福島秀子、武満徹、秋山邦晴らと前衛芸術グループ「実験工房」を結成し、以後様々なメディアとテクノロジーを駆使した作品を発表し続け、常に新しいアートの可能性を切り拓いてきました。2001年に病に倒れ、身体の不自由を強いられながらも、制作スタイルを変え、86歳となる現在も横浜市青葉区の自室で日々アイデアをめぐらし制作活動を行っています。本展では、山口が長年にわたり継続的にモチーフとしてきた「水」をテーマとし、東日本大震災を機に制作した《三陸レクイエム》(2011年)などの近作の映像、絵画作品を中心に、旧作の再構成なども交えてご紹介します。山口勝弘の深遠な作品世界と、とめどなくあふれる創造性に触れることのできる貴重な機会となります。 ![]() 1 2 ![]() 3 1 2 3 photo:Sadamu Saito ![]() photo:Sadamu Saito
山口勝弘(やまぐち・かつひろ) 1928年東京生まれ。1951年日本大学法学部卒業、北代省三、福島秀子、武満徹、秋山邦晴らと「実験工房」を結成。1950年代に光学的原理を応用した「ヴィトリーヌ」シリーズを制作。1960年代にはテクノロジーを取り込んだ空間、環境、身体によるパフォーマンスなどに表現を広げ、1970年大阪万博三井グループ館 チーフプロデューサーを務める。1972年ビデオによる芸術活動を目的とした「ビデオひろば」結成。1982年「グループ・アールジュニ」の結成に参加。1990年淡路島芸術村計画の推進活動をはじめる。1992〜97年名古屋国際ビエンナーレ・アーテック ディレクター。1977〜92年筑波大学芸術学系教授、1992〜99年神戸芸術工科大学視覚情報デザイン学科教授。2001年毎日芸術賞受賞。著書に『不定形美術ろん』、『環境芸術家キースラー』、『パフォーマンス原論』、『ロボット・アヴァンギャルド』、『メディア時代の天神祭』他多数。現在、横浜市青葉区在住。 関連イベント
対談「瀧口修造と美術映画」 山口勝弘がメンバーとして活動した前衛芸術グループ「実験工房」の命名者であり、シュルレアリスムを日本に紹介した瀧口修造(1903-1979)。作家本人が「このテーマで語りたい」とあたためてきた貴重な対談です。 10月19日(日) 14:30~15:30(開場14:15) 出演|山口勝弘(本展出品作家)、森下明彦(メディア・アーティスト/美術・音楽・パノラマ愛好家) レクチャー「山口勝弘 1951-2014」 前半は「メディアアートの先駆者」といわれる山口勝弘の半世紀以上にわたる活動やその影響を振り返ります。後半は現在の制作活動のサポートも行う研究者が山口の近年の活動について紹介し、3人の出演者が語りあいます。 11月3日(月・祝) 14:00〜16:00(開場13:45) 出演|草原真知子(メディアアート・キュレーター/早稲田大学教授)、北市記子(静岡産業大学准教授)、八尾里絵子(甲南女子大学准教授)
担当学芸スタッフによるギャラリートーク 10月26日(日) 15:00〜15:30 会場|展示室1・2 ※申込不要、参加無料 アートなピクニック—視覚に障がいがある人とない人が共に楽しむ鑑賞会— みんなで共に語らいながら展覧会を楽しみませんか? 11月8日(土) 10:00〜12:30 会場|展示室1・2 子どものための鑑賞会「あざみ野アートクラブ」 11月8日(土) 14:00〜16:30 会場|展示室1・2 イベントのお申込方法 必要事項を明記の上、「往復はがき」「ホームページの申込フォーム」「直接来館(アートフォーラムあざみ野2階事務室)」のいずれかでお申込ください。 《必要事項》 アートなピクニック申込者は「視覚障がいの有無」「送迎の希望の有無」(視覚障がい者のみ) ・ご家族で対象が該当する場合は連名でお申込いただけます。 最新情報をブログでお届けします 関連動画山口勝弘×森下明彦 対談「瀧口修造と美術映画」 参加アーティスト山口 勝弘(やまぐち かつひろ)
1928年東京生まれ。1951年日本大学法学部卒業、北代省三、福島秀子、武満徹、秋山邦晴らと「実験工房」を結成。1950年代に光学的原理を応用した「ヴィトリーヌ」シリーズを制作。1960年代にはテクノロジーを取り込んだ空…
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