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様々なかたちでアートに出会う子どものための展覧会「あざみ野こどもぎゃらりぃ」。14回目となる今回は、アーティストの松本力さんがこの展覧会のために描きおろした絵本を配布すると共に、アニメーション作品7点、原画約70点を展示し、多様で幻想的な空間を展示室の中に出現させました。
1階の展示室の中心には全体の羅針盤となるテーブルが置かれ、その周りに子ども部屋をイメージした「天使のへや」、大きな星空に囲まれる「宇宙の箱」、不思議ないきものたちがダンスする空間、昭和の家屋から飛び出した設定の押入れなどがあり、子どもたちは変化する空間を冒険するように巡って楽しんでいました。松本さんの温かくてどこかせつないアニメーションと、VOQ(ルビ:ボック)さんの優しい音楽に包まれて心地良かったのでしょうか、「一生ここにいたい!」と言うお子さんも。また、「自分が子どもだった頃にこの展覧会に出会いたかった」という大人の方もあり、子どもに限らず幅広い世代の方からご好評をいただきました。
2階の展示室には恒例となった山内小学校5年生による写真と言葉や、そして事前ワークショップ「リサイクルアートに挑戦!」に参加した子どもたちによる作品を展示しました。作者である子どもたちが家族と一緒に見に来てくれただけでなく、子どもならではの表現や思いに触れた来館者の方から、多くの感嘆の声が聞かれました。松本さん発案の「コスモスゴロク」づくりや、ダンサー森下真樹さんとからだを動かしながら展覧会を巡るワークショップも開催し、今年もギャラリー全体で子どもたちがみて、つくって、たのしむ展覧会となりました。