ミノルタ16 [Gallery on the WEB vol.61]
千代田光学精工株式会社/1957年
ポケットに入れていつでも撮影できる超小型カメラは、写真を身近にするアイテムです。日本では、第二次世界大戦後に進駐軍のお土産用や輸出用に、16mmフィルム用や16mmシネフィルムを写真撮影に転用する超小型カメラが大量につくられるようになりました。玩具のような製品が大半を占める中で、徐々に精巧な製品が現れます。1957年に日本の千代田光学精工株式会社(後のコニカミノルタ株式会社)が発売したミノルタ16もその一つです。
ミノルタ16は、もともとアマチュアカメラ愛好家で後に甲南カメラ研究所を創業する西村雅貫と、写真家のハナヤ勘兵衛が製造したミカ・オートマットを千代田光学が1950年に量産化した製品、コーナン16オートマットを更に改良したものです。マッチボックス型の外装から中箱を引き出すとシャッターがチャージされ、押し込むとフィルムが一コマ分送られる仕組みになっています。
ミノルタ16の発売時、フィルム送りの際にフィルムが傷つかないように細かい改良が加えられ、その精巧なつくりは日本の超小型カメラが本格的なカメラとして国際的に評価される要因の一つとなりました。アルミを外装に使用しているため軽量で、銀の他に多色のカラーバリエーションで展開しています。ミノルタ16の軽快な操作性とカラフルなデザインは、カメラを持つ楽しみを高めてくれます。
*情報誌『アートあざみ野 vol.66』(2023年12月末発行)「Gallery on the Magazine vol.61」より転載
ミノルタ16は、もともとアマチュアカメラ愛好家で後に甲南カメラ研究所を創業する西村雅貫と、写真家のハナヤ勘兵衛が製造したミカ・オートマットを千代田光学が1950年に量産化した製品、コーナン16オートマットを更に改良したものです。マッチボックス型の外装から中箱を引き出すとシャッターがチャージされ、押し込むとフィルムが一コマ分送られる仕組みになっています。
ミノルタ16の発売時、フィルム送りの際にフィルムが傷つかないように細かい改良が加えられ、その精巧なつくりは日本の超小型カメラが本格的なカメラとして国際的に評価される要因の一つとなりました。アルミを外装に使用しているため軽量で、銀の他に多色のカラーバリエーションで展開しています。ミノルタ16の軽快な操作性とカラフルなデザインは、カメラを持つ楽しみを高めてくれます。
*情報誌『アートあざみ野 vol.66』(2023年12月末発行)「Gallery on the Magazine vol.61」より転載