コダック・ディスク4000[Gallery on the WEB vol.57]
イーストマン・コダック・カンパニー/1983年
「コダック・ディスク4000」は、円盤形のフィルムを使用するディスク(円盤)カメラです。カメラの感光材料の一つであるフィルムはいろいろな形状があり、ロール状や四角いシート状のフィルムの他に、円形のフィルムも散発的に試みられてきました。
アメリカのイーストマン・コダック社は、1982年に新しいフィルムのシステムとして、円盤型のフィルムがレンズの後ろで回転する方式のディスクフィルムを発売しました。ディスクフィルムは、ディスクの縁に画面サイズ8.2×10.6mmのネガフィルムが15コマ配置され、1枚撮影すると自動でディスクが回転し、次のコマに自動で送られます。
同年に発売されたディスクフィルム用カメラ「コダック・ディスク4000」には耐用年数10年のリチウム電池が内蔵され、フィルム送りの他にも、露出、フラッシュ点灯の動作が自動化され、購入者は手軽に撮影を楽しむことができました。
ディスクカメラはディスクフィルムが薄型のため、ポケットに入るくらい薄く、軽量化することができました。そのアイデアの目新しさからコダック社に続いて日本のミノルタカメラ社、富士フイルム社など数社が参入し、いくつかの魅力的な商品を発売しました。
しかし、画面サイズが小さく高画質の写真が得づらかったことなどから、よりコンパクトな35mmロールフィルムカメラが出てくると、5年足らずで市場から姿を消していきました。
*情報誌『アートあざみ野 vol.62』(2022年8月末発行)「Gallery on the Magazine vol.57」より転載
アメリカのイーストマン・コダック社は、1982年に新しいフィルムのシステムとして、円盤型のフィルムがレンズの後ろで回転する方式のディスクフィルムを発売しました。ディスクフィルムは、ディスクの縁に画面サイズ8.2×10.6mmのネガフィルムが15コマ配置され、1枚撮影すると自動でディスクが回転し、次のコマに自動で送られます。
同年に発売されたディスクフィルム用カメラ「コダック・ディスク4000」には耐用年数10年のリチウム電池が内蔵され、フィルム送りの他にも、露出、フラッシュ点灯の動作が自動化され、購入者は手軽に撮影を楽しむことができました。
ディスクカメラはディスクフィルムが薄型のため、ポケットに入るくらい薄く、軽量化することができました。そのアイデアの目新しさからコダック社に続いて日本のミノルタカメラ社、富士フイルム社など数社が参入し、いくつかの魅力的な商品を発売しました。
しかし、画面サイズが小さく高画質の写真が得づらかったことなどから、よりコンパクトな35mmロールフィルムカメラが出てくると、5年足らずで市場から姿を消していきました。
*情報誌『アートあざみ野 vol.62』(2022年8月末発行)「Gallery on the Magazine vol.57」より転載