瀬古 美鈴
SEKO, Misuzu

1981年生まれ、滋賀県在住。2000年より「やまなみ工房」に所属。
入所当時から形にこだわらない自由なスタイルで糸や布を操り、刺繍や織りに取り組んできた。たくさんの糸の中から気に入った1本を抜き出し、2、3針縫ってはまた交換する。ほつれていたり、絡み合っていたり、偶然なのか計算なのか、独特の縫い目は次第に重なり、どちらが上か下か、どちらが表か裏なのか本人にしかわからない。「それなに?」と聞くと、「…はなびよ」はにかんだ笑顔が答える。夏になると心が弾む。夏祭りの日を指折り数え、花火の音が聞こえると家族を連れ出す。大好きな家族と見た大好きな花火。胸に刻み込んだ夜空の祭典、目と耳と、心で感じた迫力は何千本の糸により再現され、1枚の布地があの夏の日の空と化す。/2013年11月時点の情報に基づく
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