横浜市民ギャラリーあざみ野 | Yokohama Civic Art Gallery Azamino

憧れて踊る、憧れを語る ― レンズがとらえた二十世紀のスターたち

あざみ野ダンス☆ラボ2023 エクステンション講座

Azamino Dance LAB

ウォルドマンバナー

概要

「世界最高峰のバレエ・ダンサーの幻想的な競演」と絶賛される舞踊写真集 Max Waldman on Dance ――
マックス・ウォルドマンはダンスと演劇の写真家であり、ナタリア・マカロヴァやミハイル・バリシニコフなど 二十世紀を代表する多くのダンサーたちのパフォーマンスを撮影していました。 柔らかい光の中にダンサーの一瞬の煌めきを焼き付けたモノクロ作品の数々は、その神々しい美しさゆえに、 舞踊家と鑑賞者を惹きつけてやみません。この講座は、貴重な写真画像をご紹介しながら、写真集の被写体となった二十世紀のダンサーたちを回顧し、彼らの魅力を伝えようとするものです。

オープニング・パフォーマンス(約20分)
中島瑞生(ダンサー/新国立劇場バレエ団) 振付|石原一樹(CCJ)

お話 芳賀直子 (舞踊史研究家)
司会 中澤恭子(一般社団法人コレオグラフィックセンター(CCJ)主宰)
  • 日程
  • 時間 14:00 ~15:30(開場13:30)
  • 対象・定員 30名 ※未就学児の入場、同伴はご遠慮ください。保育をご利用ください。
  • 料金 1,000円/当日支払
  • 会場 展示室1
  • 申込方法 下記の「申込み」ボタンからお申込みください。
    ※申込み先着順。定員に達し次第、受付を終了します。 募集終了
  • 申込期間 2023年6月17日(土) 10時から/先着順
  • 主催 横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)一般社団法人コレオグラフィックセンター(CCJ)DST-NEXT
  • 制作協力 株式会社DBI(Dance Business International Inc) ©Max Waldman Archives, USA
  • 協力 横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
Max Waldman

©Max Waldman Archives, USA/Japan Agent dbi inc.

Max Waldman

©Max Waldman Archives, USA/Japan Agent dbi inc.

Max Waldman

©Max Waldman Archives, USA/Japan Agent dbi inc.

Max Waldman

©Max Waldman Archives, USA/Japan Agent dbi inc.

コレクション紹介・展示作家

©dbi inc
MAX WALDMAN まっくす・うぉるどまん
1919年ニューヨーク/ブルックリンで生まれる。
コマーシャルフォトグラファーとして活躍していた彼は、それまでの商業写真の世界と決別し1965年、マンハッタン17丁目に17th Street studioを創設。「天井が低く雨が降っているように暗く指抜きのように狭い」と本人も認めるスタジオであったが、それこそウォルドマンが描く理想の環境だった。彼は自分が選んだ好きなものだけを撮る生活をスタートさせた。
「ウォルドマン・オン・シアター」に続き、1977年「ウォルドマン・オン・ダンス」を刊行。遡れば1965年、亡命したキーロフ・バレエ(現マリインスキーバレエ)のプリマ・バレリーナ、ナタリア・マカロワの撮影を「ライフ」誌から依頼され、これがウォルドマンとダンスの世界とのロマンスの始まりとなった。有名な『瀕死の白鳥』ではマカロワが美しい古典美を見事に体現し、見る人々の目に焼き付いて離れない。空高く飛翔する鳥が深淵に落ちていく、人々は滅んでいく白鳥の苦しみと哀切な一瞬を目の当たりにして心を動かされる。
マカロワのみならずファレル、バリシニコフなど70年代を飾った世界的スターダンサーたちも同様に自らの肉体が舞うダンスという瞬間の芸術をウォルドマンのカメラに永遠に残すことを望んだ。バリシニコフはプティの「若者と死」、P. マーティンス&S.ファレルはバランシンの「シャコンヌ」といった具合に。
また、ウォルドマンは70年代半ばにモダンダンスのパイオニアであるマーサ・グラハムと20世紀を代表するアーティスト、イサム・ノグチの歴史的なコラボレーションを撮り続けたことでも記憶にとどめておきたい。

マンハッタンの17th Street studioで繰り広げられた贅沢な、瞬間と永遠のロマンティシズムの競演は1986年3月彼の死去で終焉を告げる。享年61歳。その突然の死はニューヨークタイムズで大きく追悼記事が掲載され、ウォルドマンの被写体となった多くの著名なダンサーたちの深い悲しみと涙を誘った。彼の作品はニューヨーク近代美術館を始め海外の主要美術館でコレクションされている。
中島 瑞生 なかじま みずき
2016年新国立劇場バレエ研修所修了。同年新国立劇場バレエ団に入団。現在、ファースト・アーティストとして活躍中。

【主な出演作品】
牧阿佐美版「ライモンダ」にてベルナール
「NHKバレエの饗宴」にてパキータよりパドトロワ、variation for four
ピーターライト版「白鳥の湖」にてベンノ役
上島雪夫振付「ナットキングコール組曲」
クリストファーウィールドン振付「不思議の国のアリス」にてルイスキャロル/白うさぎ役
アラスターマリオット版「ジゼル」にてペザントのパドドゥ
Photo: Akinori Ito
石原 一樹 いしはら かずき
4歳よりバレエを始め、2013年より東京バレエ学校Sクラスにて首藤康之、中村恩恵に師事。
学習院大学経済学部を卒業後、ダンサーとして活動。18年より振付家として創作活動を開始し、『Individual』、『月と若者 ~アンデルセン「絵のない絵本」より~』など、バレエとコンテンポラリーの境界を軽やかに行き来する新しい作品を生み出す。
また、アーティゾン美術館にて開催された『パリ・オペラ座 響き合う芸術の殿堂』の関連企画として行われたパフォーマンス『バレエへの誘い』の振付を担当するなど、バレエからコンテンポラリーダンスまで幅広く活動している。

【主な受賞暦など】
セッションハウスアワード『ダンス花』(2019年)出演。
『踊る。秋田賞』国内コンペティション(2022年)にてファイナリストに選出。
アーツカウンシル東京の2021年度スタートアップ助成に選出。
Photo:SAI
芳賀 直子 はが なおこ
舞踊史研究家。新国立劇場バレエ研修所(バレエ史講師)、K Ballet School TTCコース(バレエ史講師)、大正大学客員教授

舞踊、中でも専門はバレエ・リュス、バレエ・スエドワ。1998年のセゾン美術館における『バレエ・リュス』展での仕事を皮切りに、執筆、講演、展覧会監修等を行うようになる。本年2月5日まで学術協力した『パリ・オペラ座~響き合う芸術の殿堂』展が開催。
著書:『バレエ・リュス~その魅力のすべて~』(国書刊行会)、『バレエ・ヒストリー』(世界文化社)他

関連資料

保育のご案内

主催事業にご参加の方は、講座時間中に1階「子どもの部屋」の一時保育(事前予約制、対象年齢:1歳6カ月~未就学児)を主催事業保育料金にてご利用いただけます。詳細はアートフォーラムあざみ野 子どもの部屋(TEL:045-910-5724)までお問合わせください。
※2ヶ月~1歳5ヶ月児の保育につきましてはご相談ください。