横浜市所蔵カメラ・写真コレクションを集めたコレクター、サーマン・F・ネイラー氏 [Gallery on the WEB vol.51]
横浜市民ギャラリーあざみ野では横浜市所蔵カメラ・写真コレクションを保存・管理しています。このコレクションは、アメリカのコレクター、サーマン・F・ネイラー氏(1919-2007)によって収集されたものです。
ネイラー氏は、第二次世界大戦中は米空軍パイロット、戦後は自動車用サーモスタットの実用製品の発明家としても知られる人物で、自動車と飛行機の部品製造会社を経営する実業家です。エンジニアとして働き始めた1940年代に50セントほどの古いカメラから収集を始め、本業の傍ら米国内や海外の出張先などでこつこつとカメラ・写真・文献・関連資料を買い集め、約40年の間に12,000件以上にのぼる一大コレクションを築き上げました。
1981年からはプライベート・ミュージアムを自宅に開館して要望に応じてコレクションを公開し、カメラ史について専門誌に寄稿したり、ジョージイーストマン・ハウス国際写真博物館などの評議委員をつとめるぼど著名なコレクターとなりました。
ネイラー氏は、「写真の技術革新を学ぶにつれて、写真の“Why”と、特に“How”に興味を持つようになった」と述べています。その言葉の通り、カメラについては、カメラ・オブスクラに始まる写真前史から20世紀までの様々な特徴を持ったカメラが集められ、写真も制作者不詳のダゲレオタイプからアンセル・アダムズのプリントまで写真家の有名・無名を問わず収集し、コレクションは写真技術と写真表現の相互関係を理解できるものになりました。写真の歴史をたどる膨大なコレクションの中には、ネイラー氏のカメラと写真に対するあくなき好奇心が詰まっています。
*情報誌『アートあざみ野 vol.55』(2020年6月発行)「Gallery on the Magazine vol.51」より転載
ネイラー氏は、第二次世界大戦中は米空軍パイロット、戦後は自動車用サーモスタットの実用製品の発明家としても知られる人物で、自動車と飛行機の部品製造会社を経営する実業家です。エンジニアとして働き始めた1940年代に50セントほどの古いカメラから収集を始め、本業の傍ら米国内や海外の出張先などでこつこつとカメラ・写真・文献・関連資料を買い集め、約40年の間に12,000件以上にのぼる一大コレクションを築き上げました。
1981年からはプライベート・ミュージアムを自宅に開館して要望に応じてコレクションを公開し、カメラ史について専門誌に寄稿したり、ジョージイーストマン・ハウス国際写真博物館などの評議委員をつとめるぼど著名なコレクターとなりました。
ネイラー氏は、「写真の技術革新を学ぶにつれて、写真の“Why”と、特に“How”に興味を持つようになった」と述べています。その言葉の通り、カメラについては、カメラ・オブスクラに始まる写真前史から20世紀までの様々な特徴を持ったカメラが集められ、写真も制作者不詳のダゲレオタイプからアンセル・アダムズのプリントまで写真家の有名・無名を問わず収集し、コレクションは写真技術と写真表現の相互関係を理解できるものになりました。写真の歴史をたどる膨大なコレクションの中には、ネイラー氏のカメラと写真に対するあくなき好奇心が詰まっています。
*情報誌『アートあざみ野 vol.55』(2020年6月発行)「Gallery on the Magazine vol.51」より転載