横浜市民ギャラリーあざみ野 | Yokohama Civic Art Gallery Azamino

芸術と生活の器、詩、抽象―アグネス・マーティンに倣って 

スペシャル対談:進藤詩子×カニエ・ナハ

Azamino College

概要

「抽象表現」と聞くと、日常の風景から距離を感じるかもしれませんが、作品の在処を生活の中に求めた芸術家は少なくありません。米国の芸術家アグネス・マーティン(1912-2004)も、個人宅の寝室や、美術館に常設展示室を開設し寄贈するなど、いつでも眺められる環境に作品があることを望んだ一人でした。
言葉にならない静かな経験、抽象的な感情に関心のあったマーティンの絵画は、微かに揺らぐ格子や線と余白に表れます。行を改め残響する詩もまた、抽象的な表現に数えられるでしょうか。あるいは、生活という器の奥深いところで、各々の領域が重なったりずれたりしながら揺蕩(たゆた)うのかもしれません。
陰影するイメージや形を探る美術家の進藤詩子と、近作で芸術家から感受したものを詩にされた詩人のカニエ・ナハ氏を迎え、本講座ではマーティンを接点に、芸術が私たちに与えるものへと思いを巡らせます。
(文:進藤詩子)
【あざみ野カレッジについて】
アートをもっと身近に感じ、人生を豊かにするための学び舎です。さまざまな角度から美術を掘り下げ、新しい美術の魅力を発見し、新鮮な驚きと出会えるような講座を開催しています。
  • 日程
  • 時間 14:00~16:00
  • 対象・定員 40名程度 ※未就学児の入場、同伴はご遠慮ください。
  • 料金 1,000円(当日支払)
    ※学生登録(登録無料)をすると、特典対象となります。そのほか、講座情報案内「キャンパス通信」(メールマガジン)を年7回程度お届けします。
  • 会場 3Fアトリエ
  • 申込方法 下記の「申込み」ボタンからお申込みください。
    ※申込み先着順。定員に達し次第、受付を終了します。 募集終了
  • 申込期間 2024年3月5日~4月26日
  • 保育 下記参照保育
  • 主催 横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
  • 第8回横浜トリエンナーレ応援プログラム
  • 関連リンク
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展示風景(進藤詩子個展「the night falls and the day breaks」2022年、5.gallery / Santa Fe, USA)

講師

進藤 詩子(美術家) しんどう うたこ
1980年東京生まれ。制作と研究を両輪に国内外で活動。2017年メルボルン大学大学院ヴィクトリアン・カレッジ・オブ・ジ・アーツ付属ザ・センター・フォー・アイディアズ博士課程修了。2018年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員。主な個展に2023年「Form Poem」5.gallery(アメリカ)など。 滞在制作に2020年遊工房アートスペース(東京)、2013年BankART NYK(横浜)など。企画・出展に 2011-12年「内在の風景」小山市立車屋美術館(栃木)/国際交流基金ギャラリー(シドニー)など。
カニエ・ナハ(詩人)
2010年「ユリイカの新人」としてデビュー。2015年、第4回エルスール財団新人賞〈現代詩部門〉。2016年、詩集『用意された食卓』(私家版、のちに青土社)で第21回中原中也賞。2019年~東京藝術大学大学院映像研究科主催RAM Associationフェローメンバー。主な参加展に「あそぶものたち・すさぶものたち」(2023-2024年、Gallery Pictor)、「さいたま国際芸術祭2020」(2020年、さいたま市)等。読売新聞「詩を遊ぶ」連載中。アーティストとのコラボレーション、装幀、エッセイ・書評等、詩を軸に様々な活動を行っている。

保育のご案内

あざみ野カレッジにご参加の方は、講座時間中に1階「子どもの部屋」の一時保育(事前予約制、対象年齢:1歳6カ月~未就学児)を主催事業保育料金にてご利用いただけます。詳細はアートフォーラムあざみ野 子どもの部屋(TEL:045-910-5724)までお問合わせください。
※2ヶ月~1歳5ヶ月児の保育につきましてはご相談ください。